保健師の育児日記

福岡県在住の保健師です🌸初めての妊娠・出産・育児で感じた事を書きます!自分自身の日記として残したいと思いブログを始めました🌸 保健師としての知識や技術を育児に活かしていこうと思いますが、初めてなので未知の世界です。全てのことに感謝し、明るい家族を目指して頑張ります!!

"マスオさん状態の夫" 同居生活成功への鍵

「マスオさん状態」とは・・・?

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 ご存知の方も多いかと思いますが、妻の実家に同居している状態のことです。一般的な同居(夫の実家に同居する家庭)すら少なくなっている一方で、マスオさん状態になる家庭はかなり貴重であると思います。

 私は現在、夫と共に自分の実家に住んで7ヶ月になります。

 結論からいうと、私・夫ともに「同居して良かった~!」と感じています

 もちろん、同居を始めてから現在まで、なにも問題や課題が生じなかった訳ではありませんが、今のところは順調に生活しています。

 同居生活の実態はどのようなものなのか?実際に私の経験をもとに、メリット・デメリットや同居生活を成功させるための秘訣をご紹介します!!

 

✿目次✿

マスオさん状態になった経緯

  •  もともと、夫は当初、同居などむしろ大反対でした。

 夫が同居に大反対していた主な理由は、以下の2点でした。

①両親が自分たちの生活に入り込んで、いろいろと干渉されてしまうのではないか

②プライベートがなくなりそう

 そのため、夫としては同居するどころか、住む場所もなるべく私の実家から距離が離れた場所に住むことを望んでいました。

  •  私としては今後子どもが生まれたり、何かしらあったときに実家が近いほうが安心だと思っていました。夫にもその旨を伝えましたが、どうしても私の実家と距離を置きたいと夫が望んでいたので、結局お互いの職場の中間地点(実家から少し離れているところ)に住むことになりました。
  • 夫婦2人での結婚生活を始めて7ヶ月目に、妊娠が発覚しました。

私自身初めての妊娠で、仕事で重いものを持ったり走ったりと知らぬ間に無理をしてしまい、切迫流産で2週間自宅安静になってしまいました。医師から、家事も入浴(最小限にシャワーは可)も禁止で食事もベッド上で食べるなどできるだけ一日中動かず寝て過ごすようにと指示が出ました。

  • 私だけ実家で生活することに

夫は当時、ブラック企業に勤めていたため、7時には出勤し、11時~12時頃帰宅、休みは日曜日だけという生活でした。そのため、私が切迫流産で身動きがとれなくなったところで、夫が家事や私の身のまわりのことを手伝える余裕などありませんでした。夫も私が実家に居たほうが安心だと言ってくれました。

  • 夫の事が心配に

これまで、毎日弁当や食事を作ってあげていたのと、家事も2人で分担してきたので、夫が一人で生活するのは大変だろうと心配になりました。夫に「ご飯だけでも(実家に)食べにおいで」とよく声をかけていました。

  • 夫も私の実家に来ることに

もちろん初めから夫が実家に泊りがけで来たわけではありませんが、初めは夕ご飯を食べに来て、徐々に実家に泊まるようになりました。私も切迫流産で出血もあり、情緒不安定になって夜中に訳もなく涙が止まらないこともありました。私自身、夫がそばに居てくれるととても安心でした。夫は、この期間に私の実家の雰囲気や両親との関係について様子を伺っていたのではないかと今では勝手に思っています(笑)

マスオさん状態のメリット

①妻にとっては、実の両親と生活するため、気を使わなくていい

この点はとても大切です。なぜなら、一般的に自宅で過ごす時間はどうしても夫に比べると妻のほうが長くなる傾向にあるからです。専業主婦であればもちろん、私の場合は共働きでしたが、産休・育休期間などがあればどうしても自宅で過ごす時間が長くなります。母と一緒に買い物に行ったり料理をしたり…。私の場合は、その点とても過ごしやすいと感じています。

②家事・育児における体力的・精神的な負担が少なくなる

これは、夫と私共にとても感じています。特に、夫婦2人で共働きしていた時期は、お互い家事を分担して頑張っていましたが、やっぱり大変でした。お互い、仕事で疲れているため、料理も簡単なものしか作れず、買い物にも十分行く時間がありませんでした。

③お金が貯まる

これまで、家賃・駐車場代・光熱費・食料費・消耗品費など、2人分で払っていましたが、同居するとまず家賃がかからない!(あくまで私たちの場合ですが)

これがとっても大きいです。とても経済的に楽になりました。

食費についても家族全員分の食材をまとめて購入するため、単価が安くなります。ひとつ屋根の下での生活なので、電気代も皆で共有できて、効率的です。

④会話が豊かになる

これまで2人だけの生活のときは、どちらか1人が仕事や予定があって家を空けているときは、たった1人で会話もありませんでした。が、同居をすると必ず誰か家に居る状態なので、何かしら悩み事や楽しい出来事などを共有できて、心も安定し、刺激にもなります。

⑤長年マンネリ化していた家庭に新たな価値観が入ってくる

これは、私たち夫婦と実家の両親共に感じていることです。異なる家庭と家庭が同居することで、これまで思いもしなかった知恵や価値観に気づかされることがあります。家計をやりくりする上でのポイントから、家族の将来性についての考え方まで、ありとあらゆることについて目から鱗です。これまで家庭内でずっと長い間普通とされていた習慣や考え方が、他の家庭にとってはとても輝いて見えたり、為になります。すごく良いことだと思います。

マスオさん状態のデメリット

①これまで以上に家事の量が増える

当たり前ですが、同居すると一家の人数が増え、それに伴い家事の量も増えます。私の場合は、これまで夫と自分の分の皿洗いや洗濯で済んでいたものが、倍以上の量に増えました。一方、私の両親にとっては、もちろん家事の量が増えたと感じているのと、これまでご飯も適当に作っていたのが、ちゃんとしたものを作らないとと手を抜けない様です。

②生活費の負担をどうするかが難しい

これまで、家計は夫婦2人だけだったのが、同居することで実家の両親と光熱費や食費など、生活上必要な経費を共有することになります。実家の両親に少なからず何かしらお金を入れないと、両親の経済的負担がかなり大きくなってしまいます。そのため、家計をどのようにやりくりしていくのかは、実家の両親との話し合いが必要です。※詳しくは、「家計はどうしているか」を参照ください。

③夫と実家の両親がお互い気を使う

夫からすると義理の両親と生活することになるため、プライベートも気を使うことになります。逆に、両親からしても義理の息子と生活する中で気を使うこととなります。いくら話しやすい関係でも、気づかぬところで気をつかっているケースが多いです。

④夫婦の絆が深まりにくい

これは、意外と気づきにくい点であると思います。同居することで、少なからず実家の両親に家事や育児を協力してもらう場面が増えます。そのため、夫婦ともに生活上で困ることが減りますが、その分、夫婦で困難なことを乗り越えたという経験や助け合いから生まれる絆が深まりにくいです。たとえば、夫婦2人で生活していた時代はよく感じていた「私(妻)ばかり家事をして夫が協力してくれない」という悩み自体、同居することで実家の母と家事を一緒にしているため感じないし、夫婦喧嘩にも発展しません。実家の両親もいつまでも同居できる訳ではないので、私としては結婚生活を始めたばかりの時期に、たくさん夫婦喧嘩をしてそれを乗り越えて、夫婦2人の絆を深めたほうがいいのではないかといつも感じています。(が、夫は別に無理にそう考えなくていいのではないかと言います)私としては、今は妊娠中で産後も自分自身の体も回復させないといけないので、里帰りの意味も含めて同居させてもらおうと思いますが、産後落ち着いたら改めて夫と私と子どもだけでの生活を始めたいと思っており、夫にもその旨を話しています。

⑤プライベートの確保が難しい

これは、私たち夫婦側と実家の両親側の両方に関わることです。お互いのプライベートの空間は守りたいですが、どうしても生活の場が一緒となると難しいところもあります。そのため、これまでの生活では気をつけなくて良かったことも、改めて見直す必要があります。例えば、寝室を別室にすることや、脱衣所やトイレに鍵がかかるようにすること、人目を気にせず昼寝をしたり息抜きできるスペースを確保しておくことなどです。私の夫は特に一人の時間を大切にするタイプでしたので、この点は特に抑えておく必要があると日々感じています。

⑥それぞれの家庭の価値観や生活リズムが違うため、ストレスに感じることも

結婚する前までは、なんとなく家庭によって価値観や生活スタイルが違うとは心得ていましたが、実際に生活が始まるとこんなにも違うんだと思うことが多々あります。逆に夫から私の実家の家庭環境や価値観について驚かれることも未だに多いです。

私の家庭は、買い物は安いスーパーじゃないと買わないとか、朝は早起きして活動を始めるなど、当たり前の生活の中での価値観があります。一方、夫は比較的朝は遅く、そこまで買い物もケチらないスタイルでありました。そのため、同居を始めると朝一番に庭から作業する音が聞こえて夫がその音で起きたり、買い物もセールの日にまとめて買うなど、いろいろと生活に影響される面があります。さすがに夫もストレスだろうと思い心配になりますが、夫としてはある意味新しい価値観が得られていいと感じているそうです。逆に、両親についても私たちの気づかないところで価値感や生活リズムの違いを感じてストレスになっているかもしれません。。。

 

⑦生活力が磨かれにくい、両親への感謝が薄れてしまいがち

これは、「③夫との絆が深まりにくい」でも記載しましたが、実家の両親と一緒に生活することで、夫婦2人でなんとか生活していくという生活力がつきにくいです。どうしても両親を頼ってしまいがちになります。それと同時に、両親が家事や育児を協力してくれることが当たり前になってしまい、両親が私たちにしてくれたことに対する感謝が薄くなってしまいがちです。

マスオさん状態での同居を成功させるための秘訣!

①お互いを思いやるように心がけて行動する

実家の両親、私たち夫婦ともに、お互いがお互いのことを考え、思いやることがまずは大切です。当たり前のことかもしれませんが、例えば私は実家の家事をなるべく手伝うように心がけたり、両親の悩み事を聞いたり、頼まれたことを引き受けたりしています。

実家の両親も、私の夫に干渉しないように心がけたり、手伝ってくれたら「ありがとう」と必ずお礼を言うようにしたりしています。当たり前のことではありますが、その積み重ねが重要です。特に感謝の気持ちを「ありがとう」と言葉で表現して伝えることは、「してもらえて当たり前ではないと思っているよ」と相手に意思表示する点でかなり大切なことです。夫婦間でも、毎日のこと(例えば布団を干してくれたり、バックを持ってくれたりしたとき)に「ありがとう!助かる~!」と言うように心がけています。

 ②同居の中で不満が出たときはしっかり話し合う

生活スタイルや価値観の違いから、実家の両親との同居に不満ももちろん出てきます。そんな時に、どちらか一方が我慢したり、陰口を言って終わらせたりしても、どうしても無理がいき同居が終わってしまうケースも少なくありません。お互いが気持ちよく生活できるために、思ったことを相手に伝えることはとても大切です。どうしても伝えにくいことがあれば、場合によっては妻が実家の両親と夫の仲介に入って伝えることも一つの手です(私の場合はこれが結構うまくいきます)。場合によっては、夫が私に対する不満を私の母に伝えているケースもありました(笑)。いずれにしろ、不満をそのままにせず、誰かに相談することが重要です。

③夫婦だけの時間を大切にする

これは案外重要です。同居することで、夫婦だけの時間は減ります。私の場合は、食事にしてもTVを観るにしても、実家の両親が同じ空間にいることがほとんどで、夫婦だけでゆっくり話す時間が減りました。そのため、夫が気づかぬ所で仕事の悩みを抱えていたり、私自身夫とはどんな人か(特に付き合ってから結婚までが短かったため)もっと知りたいと感じていたりしました。今は、夫と一緒にお風呂に入ったり、時間があるときは散歩や買い物に一緒に行ったりして時間を共有しています。

④同居する目的を明確にして、実家の両親とも共有しておく

そもそも、同居を始める前の段階で重要なことですが、同居の目的を明確にしておくことが非常に重要です。具体的であればあるほど良いです。なぜなら、いざ同居を始めたところで、目的が不明瞭であれば、両親としてはただでさえ家事や育児などの負担が増えているのに「どういうつもりで一緒に生活しているのかな?」「いつまで同居するつもりだろ?」と感じたりする可能性もあります。また、夫婦にとっても「なんとなく同居してるけど、このままでいいのかな?」と漠然と感じたり、実家の両親と同居させてもらっているということ自体に感謝の気持ちが生まれません。

例えば、私たちの場合は主に以下の3つの目的を両親と共有しています。

☆私(妻)の里帰りのため

☆夫の就職活動のため

☆今後の子育てや家を建てる資金等を貯金するため

※期限は明確ではありませんが、夫の就職先と私の育児が安定するまでとしています。

両親にとっても、目的を知ることで、納得して同居生活ができるとのことです。

家計はどうしているか?

私たちの場合は、両親との話し合いの結果、家賃・食費・光熱費込みで月3万円(一人あたり)の実家への支払いとなっています(もちろん車検や保険、ガソリン代、交際費、趣味・娯楽、携帯代、服代などは別に個人で負担しています)。3万円でいいの?と聞きましたが、両親が食費だけでも払ってくれたらいいと言ってくれています。しかし、両親が経済的な負担を抱えていたら本当に申し訳ないため、実際に家族全体の食費がどれだけかかっているのかを計算することにしました。そして、私たちの場合は、夫婦共働きのため夕食はどうしても実家の母が作ってくれることになるため、家事に係る人件費も追加で支払う必要があると考え、両親と私たち夫婦で話し合いを何度も行いました。しかし、今のところは一人3万円となっています。今後、子どもも生まれるため、改めて生活費については考えていく必要があると感じています。また、別の形で両親に恩返ししていきたいとも考えています。

同居生活まとめ

以上、マスオさん状態の同居生活について、実際の体験をもとにお話しましたが、参考になりましたでしょうか。

同居生活は、「気をつかう」「干渉されると嫌だな」というマイナスイメージもありますが、上手くいけば実家の両親、夫婦共に今以上にお互い良い生活を得ることができます。

もちろん家庭ごとにそれぞれ状況が異なり、課題や対策も変わってくるところもあるかと思いますが、相手を思いやること自分の気持ちを相手に伝えること等、当たり前のことですが大切なことです。また、お互いに当たり前と思わずに、感謝の気持ちを忘れないことも大切です。

同居生活を考えている方、興味のある方はぜひ参考にしていただけたらうれしいです(*^_^*)